ひと夏で10万枚売れた「恋」の縁起切符 縁起を運び人気

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文・朝倉義統 写真・新井義顕
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 トンネルの壁面に刻まれた大きな「40」の数字。コンクリートの厚さ40センチを示すものだという。そばにあるのは「恋路駅」。晩秋の1日、ロマンチックな名の駅を訪ねた。

 日本海に突き出た能登半島。その先端の手前、石川県能登町に「恋路(こいじ)」という名の駅がある。近くの「恋路海岸」がその由来だ。ある青年と娘が海岸で逢瀬(おうせ)を重ねた。しかし、邪魔をした男のせいで青年は亡くなり、娘も後を追った。そんな悲恋物語の地は、いつしか縁起を運ぶ地になった。

 1964年に国鉄能登線(穴水―蛸島、61・1キロ)が全通し、臨時駅として生まれた。75年には、雑誌などによる「秘境ブーム」で多くの若者が訪れた。特に、「恋路行き切符」は人気を集め、ひと夏で約10万枚の切符が売れた。ここで出会い、結ばれたカップルもいたという。

 「恋路駅」は今も残るが、鉄道駅ではない。88年に同線は第三セクター「のと鉄道」となり、2005年に能登線が赤字で廃止されたためだ。

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