不透明な金銭、奔走していた王将社長 元役員ら「真相明らかにして」
「餃子(ギョーザ)の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東隆行さん(当時72)が2013年12月に射殺された事件で、京都地検は18日、特定危険指定暴力団・工藤会系組幹部の田中幸雄容疑者(56)を殺人罪などで起訴した。今後の焦点の一つは、上場企業のトップが殺害された理由を解明できるかだ。王将の元役員らは「真相を明らかにしてほしい」と求める。
「『自分が我慢すれば済む』が口癖で、人に恨まれる人ではなかった。ただ、社長就任直後から不透明な金銭問題で苦しんでいた」
同社で1993年から社長を務めた望月邦彦さん(86)は、大東さんのことをこう振り返る。望月さんは95年の会長職退任後も年に数回、2000年に社長に就任した大東さんから相談を受けていたという。
望月さんが指摘する「不透明…