「老害」引き起こす古顔T細胞 免疫の老化克服へ、京都大で進む研究

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瀬川茂子
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 年をとるとともに感染症にかかって重症化しやすくなる。ワクチンの効果も下がりがちだ。その一方で、過剰な免疫の働きともいえる自己免疫病は増えるのはなぜか。がんや糖尿病などにもかかわる「免疫老化」の研究が進みつつある。

 京都大の浜崎洋子教授らは、65歳以上の高齢者と65歳未満の成人それぞれ約100人の協力を得て、新型コロナウイルスワクチン接種で起こる免疫反応を調べている。

 接種後の免疫細胞を調べると高齢者グループで、免疫反応にブレーキをかける分子が多い傾向があった。

 「免疫反応が強すぎると発熱など、体に負担がかかるので、高齢者の免疫反応は『適応』といえるかもしれません」と浜崎さん。ただ、高齢者とひとくくりにはできず、個人差が非常に大きいこともわかったという。今後も協力者の免疫の働きを追跡し、加齢で起こる現象に迫りたいという。

加齢で増える病気の原因?

 免疫には、侵入した病原体をいち早く排除する「自然免疫」と敵に応じて戦い、記憶もする「獲得免疫」がある。にせの病原体で獲得免疫を働かせるのがワクチンだ。獲得免疫の応答の低下、炎症が起こりやすくなる、自己免疫病のリスクが上がる、といった変化は免疫老化の特徴だという。

 免疫の老化の一因は「胸腺」…

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