免疫老化、実は役にも立っている? 京大教授「絶妙なバランスかも」

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聞き手・瀬川茂子
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 年とともに免疫の働きは低下し、さまざまな病気にかかりやすくなる。嘆かわしいことばかりにみえるが、「老化」が役立つ面もあるかもしれないという。京都大の浜崎洋子教授にじっくり聞きました。

――免疫の働きも年とともに低下し、病原体に感染しやすく、重症化しやすいといわれます。一方で自己免疫病は増え、炎症が長引きやすくなります。働いてほしい時に働きが悪く、働いて欲しくないところで働くとはやっかいです。

 はい。免疫の老化では、一見相反することがいっしょに起こります。新型コロナウイルス感染症でも、ウイルスを排除する好ましい免疫の働きが落ちる一方で、炎症が増悪するのはまさにその例です。ワクチンも人の免疫応答を利用しているので、効きにくくなります。

――新型コロナウイルスワクチンに対する反応を調べられたと。

 65歳以上の高齢者と65歳未満の成人それぞれ約100人の協力を得て定期的に調べています。ワクチン接種で抗体が増えますが、中央値でみると、高齢者は成人の6割くらい。予想通り、低いといえます。

 ただ予想していたけれど予想以上で驚いたのは、個人差が大きいことでした。若い人でも抗体価が低い人はいる。全体でいちばん高い人は高齢者で、抗体価が低い人に比べて約100倍も高かったのです。

「適応」なのかもしれません

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