J3藤枝MYFC、昇格王手 20日にアウェーで最終節、AC長野戦

黒田壮吉
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 【静岡】サッカーJ3の藤枝MYFCが、初のJ2昇格に王手をかけている。残り1試合で自動昇格圏の2位につけ、3位に勝ち点差3、得失点差15の大差をつけており、圧倒的優位な立場だ。20日の最終節はアウェーでAC長野パルセイロ戦。選手たちは「勝利でJ2昇格を決めたい」と意気込む。

 13日の藤枝総合運動公園サッカー場であった福島ユナイテッドFC戦。藤枝はこの試合まで3試合白星がなかったが、ホーム最終戦に3千人以上のサポーターが集結し、選手たちを後押しした。前半にMF横山暁之選手が2ゴールを奪って主導権を握ると、3―1で勝利し、勝ち点を66に伸ばした。

 藤枝は現在、20勝6分け7敗。3位鹿児島ユナイテッドFC、4位松本山雅FCの勝ち点はともに63。得失点差は鹿児島と15、松本と17となっており、最終節で藤枝が負けて勝ち点で並んだとしても、両チームが得失点差で逆転するのは難しい状況となっている。

 そんななか、最終節の長野戦に向け、選手たちは準備に余念がない。18日、焼津市の練習グラウンドでは選手たちがパス練習やミニゲームなどで連携を確認していた。

 主将の杉田真彦選手は「(負けて)同じ勝ち点ではなく、勝ち点をとって昇格を決めたい」と話す。藤枝は今季、「超攻撃的サッカー」を掲げて戦ってきた。「J2でも通用するサッカーだと思っている。それを最後の試合で証明したい」。好調を維持する横山選手は「注目が集まっているときに、いいサッカーをすることが大事。目に見える結果にこだわりたい」と意気込んだ。

 藤枝は2009年の創立で県1部リーグからスタートし、14年からJ3に参入した。ホームスタジアムは藤枝総合運動公園サッカー場で、20年にJ2クラブライセンスを取得。ただ、バックスタンドの改修が条件だったため、4千席の屋根付き観客席を設置する工事を進めている。

 来季も指揮を執ることが決まった須藤大輔監督は「(最終節は)結果も大事だが、内容にこだわりたい」と語る。クラブ創設14年目の快挙達成は目の前だ。「歴史が変わる瞬間に見合った最高の試合をしてシーズンを飾りたい。全力で臨み、J2でも上位に食い込めるようなサッカーを見せたい」(黒田壮吉)