渦中のロナルド、W杯練習にカメラ集結 クラブ批判し契約解除の危機
20日に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)で注目のスター、ポルトガルのFWクリスティアノ・ロナルドが、大きな騒動を巻き起こしている。所属するイングランドの強豪マンチェスター・ユナイテッドを猛烈に批判し、クラブは法的手段を検討。20日午前に行われた代表の練習には各国から80人ほどのメディアが集まり、一挙手一投足を追った。
37歳のロナルドは今季、マンチェスター・ユナイテッドの指揮官に就任したテンハグ監督の下で出番が激減。英テレビのインタビューに応じ、「私に敬意を示さないので、彼をリスペクトできない」などと監督を批判した上、昨季12年ぶりに復帰したクラブを「全く進化していない」と指摘した。
これに対して、クラブは「対応策の検討を始めた」と声明を発表。英メディアによると、契約解除を視野に法的手段も検討するという。
20日に一部公開されたポルトガルの練習でロナルドが姿を現すと、一斉にカメラが向けられた。
報道陣にちらりと目線を送ったロナルドは、ズボンをまくり上げ、チームメートと談笑して、リラックスした表情を見せてから、パス交換などトレーニングを始めた。
この日、記者会見したMFルベン・ネベスには「ロナルドの騒動がW杯に及ぼす影響は?」と、ポルトガルメディアから質問が飛んだ。
ネベスは「私たちはW杯に焦点を当て、集中している。素晴らしい雰囲気だ」と影響を否定。「ロナルドは素晴らしい状態にある。問題はない。ロナルドも含め、みんなが一緒にプレーできるはずだ」と語った。
ポルトガルは24日、ガーナとの初戦を迎える。ロナルドにとっては5回目のW杯となる。(岩佐友)
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