ロシア国内の二つの空軍基地がウクライナ軍のドローン攻撃を受け、3人が死亡、軍用機2機が破損した、とロシア国防省が発表しました。ウクライナ側は関与を認めていませんが、ロシア側がミサイル攻撃を重ねていることへの反撃との見方が強まっています。今後、戦闘が激化することへの懸念も高まっています。
(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)
【プレミアムA】「死の通り」 ブチャ 生存者の証言
大量虐殺の悲劇に見舞われた街ブチャに「死の通り」と呼ばれる場所があります。生存者が語るロシア占領下の「絶望の1カ月」とは。金成隆一記者が住民の証言を丹念に集めました。現地からの写真や映像とともに伝えます。
23:10(ワシントン7日09:10)
イランはロシアへのドローン提供を継続 米高官が見解
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は7日の電話会見で、ウクライナに侵攻したロシアに対し、イランが無人機(ドローン)の提供を継続しているとの見方を示した。
また、ロシアがウクライナ軍による攻撃だと主張している、ロシア国内の空軍基地で起きた爆発については、ウクライナ側から公式発表はないと強調した上で、改めて「我々はウクライナがロシアに攻撃することを奨励したり、可能にしたりはしていない」と米国の立場を述べた。
米国はウクライナに自衛のための情報や武器、資源を提供してきたが、使用方法については「ウクライナ次第だ」と強調。「我々は事態がエスカレートすることへの懸念を非常に明確にしてきた。だが、最終的にはウクライナが決断するものだ」と述べた。
19:23(キーウ12:23)
不審な小包、15カ国のウクライナ在外公館に
ウクライナのクレバ外相は7日、各国の在外公館で相次ぎ見つかった不審な小包について、同日時点で計15カ国の在外公館などに届いていたことを明らかにした。スペインでは手紙が爆発したほか、オランダやポーランドでは、血液が付着し、動物の目玉が入っているものが見つかっている。
クレバ氏が投稿したフェイスブック上の声明によると、過去2日間で新たにイタリアやルーマニアなどの在外公館に不審な小包が届いた。11月30日にマドリードの大使館に届いた手紙が爆発して警備員が負傷した事件後、不審な小包が届いた大使館や領事館は欧州とカザフスタン、米国など計15カ国に上る。
そのうちスペインでは計5カ所で確認されており、大使館に届いた手紙の爆発で男性警備員が軽傷を負った。その後、けが人は報告されていないが、似た特徴の郵便はウクライナに供与されている武器の製造会社やサンチェス首相宛てにも届いていた。ポーランドではウクライナ大使館など6カ所、イタリアでは4カ所に不審な小包が届いており、15カ国での不審な小包の届け先は計31カ所になるという。
差出人の住所は、ドイツ南西部ジンデルフィンゲンにある米国の電気自動車大手「テスラ」の販売店になっているという。クレバ氏は「小包は防犯カメラを備えていない郵便局から出されており、差出人のDNAが小包に残らないように処置されている。これは、組織化されたプロレベルの行動であることを意味する」としている。
17:30(クルスク11:30)
国境にバリケード「敵の侵入を阻止」ロシア側州知事
ロシア南西部クルスク州のスタロボイト知事は7日、同州のウクライナ国境付近を訪問。建設中の対戦車バリケードとみられるコンクリートの障害物が並ぶ様子や、掘削中の塹壕(ざんごう)とみられる地面の写真をSNS投稿し、「我々はクルスク州の境界を固める」と記した。
クルスク州はベルゴロド州の北隣で、国境を挟んでウクライナのスーミ地方と接する。スタロボイト氏は州内の飛行場付近の石油備蓄施設が6日にドローン(無人航空機)攻撃を受けたとしており、住民らの危機感をかき立てる狙いがあるとみられる。同日夜にはSNSに「我々は敵に侵入を許さない。我々の後ろにいるのはクルスク州と全ロシアだ」と投稿。州が義勇兵からなる民兵隊を結成することを告知し、参加を呼びかけていた。
17:09(ルハンスク10:09)
ロシア、治療名目でウクライナの子ども連れ去りか
ウクライナ東部ルハンスク州のハイダイ知事は7日、ロシアが医学的な治療を名目に10代の子どもを自国領に連れ去っているケースが100件以上に上ると自身のSNSで訴えた。
ハイダイ氏は、子どもたちはチェチェン共和国に集団で連れて行かれて「愛国教育」を受けるとした上で、ロシアが「人殺しを育てている」と批判している。
ハイダイ氏によると、ロシアが一部を占領するルハンスク州では、ロシア当局が2~17歳までの子どもを対象に医学的な検査を実施。ロシア側から派遣された医師は検査結果の7割に特別な治療が必要との意見をつけているという。
ハイダイ氏は、ロシア側が子どもたちをロシア領に連れて行く口実としてこの検査結果を利用していると批判している。
16:46(ヘルソン09:46)
「ロシアの砲撃で2人死亡」ヘルソン州知事
ウクライナ南部ヘルソン州のヤヌシェビッチ知事は7日、ロシア軍が6日に行った砲撃で市民2人が死亡したことをSNSへの投稿で明らかにした。
ヤヌシェビッチ氏によると、ロシア軍は51回にわたってヘルソン州を攻撃。砲弾は集落などに着弾したという。2人が死亡したほか、1人が負傷した。民間のインフラ施設や住宅が被害を受けたとしている。
ウクライナ軍は11月、ヘルソン州の州都ヘルソン市とその周辺を奪還したが、ロシア軍による砲撃が相次ぎ、被害が拡大している。同市内では先月下旬の時点で、全世帯の17%しか電力供給を受けられず、電力不足も深刻になっている。
16:44(ドネツク09:44)
ロシア占領地で軍のトラックとバス衝突 15人死亡
ロシア国営タス通信によると、ウクライナ東部ドネツク州内のロシア軍占領地で7日午前、マイクロバスと兵士らを運んでいたトラックが衝突し、少なくとも15人が死亡した。ほかに6人が近くの病院に運ばれたという。
事故が起きたのは、2014年以来ウクライナ東部の親ロシア派勢力が占拠し、中心的な拠点としてきたドネツク市から東30キロのシャフタルスクとその東隣トレズを結ぶ幹線道路上。同通信社は事故の詳細は伝えていない。事故後道路は閉鎖されたという。
15:53(ロンドン06:53)
ロシアの国境防衛強化、愛国感情強めるため? 英分析
英国防省は7日、ロシアが最…
- 【視点】
兵士の母との会合でのプーチン大統領の発言を一つ引用します。「ロシアでは交通事故でおよそ3万人が亡くなります。アルコールでも同じくらいです。残念ながら人生はそのようなものです」「私たちはいつか、この世を去ります。それは避けられないことなのです

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