第46回「大日本帝国の跡たどるようだ」太平洋の島々へ影響強める中国の戦略

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牧野愛博
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 米国と中国との間で、太平洋島嶼(とうしょ)国を巡る影響力争いが過熱しています。笹川平和財団海洋政策研究所の塩澤英之主任研究員は、太平洋島嶼地域での中国の動きについて「大日本帝国による80年前の足跡をたどっているようです」と語ります。

 ――米国は6月、太平洋諸島の支援に向けた日米英豪とニュージーランドが参加する新たな枠組み「青い太平洋のパートナー」(PBP)の設立を発表しました。9月末には、ワシントンで初の米・太平洋島嶼国との首脳会議を開くなど、働きかけを強めています。

 私は2012年から15年まで、フィジーの日本大使館に勤務しました。帰国後のことになりますが、トランプ政権が発足した直後の17年春、米政府当局者が来日し、「太平洋島嶼地域に対し、今後は安全保障分野の文脈で接近する」と語っていました。ただ、米国は当時、台湾海峡をほとんど意識していませんでした。

 米国は現在、対中国戦略の一…

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