投票率7割「熱い民主主義」の現場をゆく 日本との差は?台湾統一選
桃園=石田耕一郎
台湾で2024年の総統選の前哨戦と位置づけられる統一地方選の投開票が26日に迫る。過去の全土の平均投票率が7割前後に上るなど、有権者の選挙への関心は常に高い。台湾政治に詳しい東京外語大院の小笠原欣幸(よしゆき)教授と「熱い民主主義」最終盤の現場を歩き、日本との違いを探った。
蔡英文(ツァイインウェン)政権の与党・民進党、最大野党の国民党が、ともに最重点の一つと位置づけるのが北部の桃園市長選だ。市中心部の交差点にある雑居ビルには、幅3メートル近い両党の市長選候補者の巨大な看板が掲げられていた。
同じ日に投開票される市議選の候補者の看板には幅5メートル近いものもある。ビルの壁の他、路線バスの車体や電柱などに設けられ、「博士」「修士」と学歴をアピールする内容も多い。
巨大看板のお値段は…
こうした掲示は、ポスターの…