まるでガメラ?「亀蛇」も登場 八代の妙見祭、3年ぶりに神幸行列
今村建二
ソテツを載せた笠鉾(かさぼこ)や御幣(ごへい)を持った着物姿の老若男女の一団。40もの出し物が熊本県八代市の中心部約6キロを1日がかりで進む妙見祭の神幸行列が23日、3年ぶりに復活する。怪獣「ガメラ」にも似た「亀蛇(きだ)」も登場。ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されたこの秋祭りの歴史をひもとくと、八代の街の成り立ちも見えてくる。
行列の先頭を務めるのは獅子舞だ。1カ月に及ぶ妙見祭の初日の行事「注連卸(しめおろし)」に登場し、祭りのスタートを飾る存在でもある。
「長崎くんち」そっくりの獅子舞、にじむ港町の面影
少年の持つ玉に誘われるように舞う獅子たち。踊りにあわせて鉦(かね)が鳴り、チャルメラや長ラッパがはやし立てる。今月1日、八代神社(妙見宮)で見た舞は、「長崎くんち」の雰囲気にそっくりだった。
それもそのはず。江戸時代の…