門限破られ、思わず首をしめた 逮捕された私に娘が伝えた作文4枚
《最近よくニュースで、子どもに対するDVという記事を見かけます。そのたびに「命」とは…と考えさせられます。それと同時に、どうしておなかを痛めて産んだ自分の子どもにDVをできるのか、と疑問を持つようになりました》
2020年秋、西日本の中学校に通う3年の女子生徒が、全校生徒の前で作文を読み始めた。
タイトルは「命の重みについて」。弁論大会の校内代表に選ばれた作文だった。
体育館の後ろでは、生徒の母親(35)が娘の姿を撮影していた。
作文はこう続いた。
《ある日、お母さんに「子どもにDVする親ってどう思う?」と聞いたことがあります》
母親は涙があふれ、うまく撮影できなくなった。
6年近く前、小学3年生だった娘の首を絞めて逮捕されていた。
突然自宅に来た警察官、パトカーの赤いランプ……。これまでのことが次々に頭に浮かび、手元がぶれた。
シングルマザーとしての3人の子育て、起こした事件、積み重ねた日々、そして弁論大会へ。母と娘の歩みをたどります。
この子を産んだのは18歳の時だった。
「子どもが子どもを産んだ」…
- 【視点】
子どもを守るのも親の愛情と責任感だし、子どもを傷つけるのも親の愛情と責任感。親の性であり、親の業であり。だけど親が間違いを犯しても、よほど親ががんじがらめにしない限り、たいていの場合、子どもはそれを乗り越えて成長してくれる。だから、まず親が