牧場を飛び出す酪農家 IT活用、「牛宿」運営、ウイスキーづくり…
編集委員・大村美香
現場へ! 酪農家たちの挑戦③
北海道東部、中標津(なかしべつ)空港に降り立つ。ロビーでは乳牛親子の等身大オブジェがお出迎え。
中標津町は人口約2万3千人に対し、約4万4千頭の乳牛がいる。近隣自治体も含め、日本有数の酪農地帯だ。
空港から車で20分、竹下牧場に着いた。160ヘクタールの草地を持ち、約320頭を飼う。この地域でも規模が大きい方に入る。
牛舎に入ると、牛たちが首輪のようなものを付けている。牛用の装着端末で、反芻(はんすう)や活動量、体温などを計測。発情や出産の兆しも伝えてくれる。エサは1日8回、機械が自動で与える。牛舎の温度も自動調整。
代表取締役の竹下耕介さん(…