センチュリー購入「手続き反省、違法性には疑義」 控訴の山口県知事

前田健汰
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 「貴賓車」として高級車センチュリーを購入する際の山口県の対応を「反省」しているなら、なぜ広島高裁に控訴したのか――。村岡嗣政知事は22日の記者会見で、そんな問いに対し、「反省しているが、それが違法かどうかは別の判断」として、控訴に問題はないとの認識を示した。

 県は2020年に、皇族や外国の大使らが乗る貴賓車としてセンチュリーを購入。山口地裁は今月2日、この問題をめぐる住民訴訟の判決で、購入は「裁量権を逸脱、乱用した財務会計上の違法行為」と指摘し、村岡知事が購入額2090万円の損害賠償責任を負うと認めた。判決について知事は「驚いている」とする一方、9日の会見では「(購入までの)対応が良かったかと言われれば、良くなかったと思う。反省すべきところは反省する」とも述べた。

 その後、15日に県は判決の内容を「全面的に不服」として控訴。県の弁護士は「反省する」という知事の発言について「あくまで行政の長としてのコメントで、司法の争いと関係のない発言」と説明していた。

 22日の会見で、「全面的な控訴と反省は両立するのか」と問われたのに対し、知事は「(センチュリーの件を受けて)100万円を超える物品購入について私自身が精査するよう改善を図った。ご批判も含めて受け止める」としつつ、「違法かというと疑義がある」と説明した。

 原告の元県職員、松林俊治さん(75)はこの知事の説明について、「(物品購入の際の対応を)改善したからセンチュリーについては責任がないと言っているように聞こえる。反省しているそぶりだけで無責任だ」と話した。(前田健汰)