ロシアのプーチン大統領は22日、モスクワを訪れているキューバのミゲル・ディアスカネル大統領と会談し、米国の制裁などに反対する姿勢で足並みをそろえた。
「我々はあらゆる制限や禁輸などに反対してきた。キューバがロシアとの関係で、同じ立場だと分かる」
ウクライナへの侵攻などで米国などからの厳しい制裁を受けている立場のプーチン氏が述べると、ディアスカネル氏はこう応じた。
「ロシアとキューバの共通の敵はヤンキー帝国だ」
会談に先立ち、両氏はモスクワ市内でキューバの英雄、故フィデル・カストロ元国家評議会議長の記念碑の除幕式に出席していた。ロシア国防省の発案でつくられ、像がキューバの地図が刻まれた岩の上に立っている。
2016年11月に90歳で亡くなったカストロ氏はキューバ革命を率い、「反米帝国主義のカリスマ」として、国内外に強い影響力を保持していた。
■友情を語り合った…でも…
- 【視点】
ロシアとキューバの大統領が米国の制裁などに反対する姿勢で足並みをそろえたと聞くと、どうしても米ソ冷戦期のキューバ危機(1962年)を想起します。冷戦期の米国外交の基調となったソ連「封じ込め」政策の提唱者として知られるジョージ・ケナン氏は、か

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