「戦術・三笘薫」可能にするドリブル 卒論監修の恩師が見抜いた才能

有料記事森保ジャパン

辻隆徳
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 「戦術・三笘薫

 日本代表の試合になると、ツイッターなどのSNSでたびたび目にする。

 それは25歳の「個の力」が称賛され、得点の可能性を感じさせるからこそ出てくる言葉だろう。

 彼の特長は試合を動かすドリブルだ。

 3月24日のワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選・豪州戦。0―0の同点で迎えた後半39分に投入されると、視線を独り占めにした。

 ピッチに立ってから、わずか5分後。味方選手の折り返しに走り込んできた三笘が右足で先取点を挙げた。

 さらに、試合終了間際はもっとすごかった。左サイドから中央に切り込んでどんどん相手をかわしていくと、そのままゴールネットを揺らした。1人で戦況を変え、日本のW杯出場を決めた。

 「1分でも5分でもいい。1分でも結果を残さないといけない世界。何分でも、自分のプレーを出す」

 持ち味は自分自身が最も理解している。筑波大時代もそうだった。

 卒業論文は、自身のドリブルをテーマにした。

 卒論を指導した筑波大サッカ…

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