「酪していきぬくラジオ」お金の話も赤裸々に 酪農家が明かす理由

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西江拓矢
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 11月から牛乳が値上げされた。家計には打撃だが、その陰で苦しむ酪農家や乳牛のことを知ってほしい――。そんな思いで音声配信を続ける酪農家がいる。

 「はいどうも、皆さまこんにちは。岡山こばっしーランドのこばちゃんでございます」。小橋敏行さん(45)の声が響く。

すでに200杯超え

 番組名は「酪していきぬくラジオ」。3月から始めた。牛乳に見立て、番組の回数を「杯」で数える。毎日配信し、すでに200杯を超えた。

 岡山県瀬戸内市の牛窓地区。美しい海と自然の景観が「日本のエーゲ海」ともいわれる。そこから山側に車で十数分の所に、小橋さんの放牧地や牛舎があり、家族で約60頭の牛を飼っている。

 酪農の実家を離れ、上京。芸人をしたが売れず、運送会社に勤めた。20年間の東京暮らしに疲れ果て、5年前にUターンした。

 酪農経営を取り巻く厳しさに直面している。

 国内で使う配合飼料は、原料の約9割をトウモロコシなどの輸入穀物に頼っている。しかし、輸入穀物の価格は上昇基調にある。中国での需要増と米国の景気回復などが要因だった。

 そこにロシアのウクライナ侵攻と円安が加わった。ウクライナは穀物の主要生産国。ウクライナからの輸出量が減ったことで、世界的な高騰に拍車がかかっている。

 農林水産省の資料によると、配合飼料全体の9月の平均価格は2年前の1月と比べて5割ほど上がっており、高止まりの状態。輸入牧草も値上がりしている。

酪農経営の厳しさを赤裸々に語る「こばちゃん」。このままでは廃業が相次ぐ恐れもあるようです。専門家の見解を記事後半で紹介します。

 北海道などでは、エサを自給…

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