シカ肉料理をどうぞ 20店舗でジビエフェア

羽場正浩
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 野生のシカ肉を使ったジビエ料理を広く味わってもらおうと、山梨県が主催する「やまなしジビエフェア 2022」が始まった。呼びかけに応じた県内外の20の料理店で、それぞれ自慢のシカ肉料理が食べられる。ジビエ料理の良さを体感してもらうことで、消費拡大を図るのが狙いだ。

 県は2017年度、狩猟や有害駆除などで捕獲された野生のシカ肉に、安全性などのお墨付きを与える「やまなしジビエ認証制度」を設けた。銃弾などの異物混入を防ぐための金属探知機を備えるなど、衛生面の基準をクリアした処理加工施設5カ所で解体・処理したシカ肉に「やまなしジビエ」の認証マークが付けられる。

 県民にジビエ料理を知ってもらう機会として、20年度に14店舗が参加してフェアを初開催した。2回目の今回は富士河口湖町甲府市、早川町などのイタリアン、フレンチ、道の駅の食堂など県内19店舗のほか、東京・日本橋の店舗が参加する。来年2月28日まで。

 県によると、21年度に県内で捕獲されたシカは約1万7500頭。このうち、「やまなしジビエ」の認証施設に持ち込まれたのは3%に満たない。多くが山奥で捕獲されるため、ふもとまで下ろす作業が大変で、捕獲から2時間以内とする県の指針に沿えず、その場で埋めるケースがほとんどという。

 少しでも活用頭数を増やそうと、県は今月15日から来年3月15日にかけて、狩猟で捕獲したシカを認証5施設のいずれかに持ち込めば、2頭目から8千円の補助金を出す事業を始めた。ジビエフェアで消費量を増やしながら、補助金で供給量も増やす両面作戦だ。

 県農政部販売・輸出支援課は「お店の中には県産ワインを提供している施設もあり、やまなしジビエと一緒に楽しんでほしい」と利用を呼びかけている。

 フェアに参加する店舗やメニュー例は、県のホームページで確認できる。(羽場正浩)