ヒーローは「一瞬で終わる」 批判を浴び続けた浅野拓磨が見据える夢

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ドーハ=藤木健
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 サッカー日本代表のFW浅野拓磨(28)は、5日(日本時間6日午前0時)のクロアチア戦に向けて言った。

 「間違いなく格上のチームだけど、チャレンジャーという気持ちと、でも自分たちはやれるという自信。両方を持ってプレーすれば問題ない」

 日本の快進撃が始まった、11月23日のワールドカップ(W杯)カタール大会初戦。4年半の思いを、右足に乗せていた。

 4度の優勝を誇るドイツを2―1の逆転で破った日本。途中出場の浅野は初めてW杯のピッチに立つと、後半38分に決勝ゴールをたたき込んだ。

 「ヒーローになる」

 それは日本を救う働きだと、自らに言い聞かせてきた。

 「今日の試合だけに関したら、ヒーローになれたかな。4年前から一日も欠かさず、こういう日を想像してきた。それが結果につながっただけ」

 試合後、取材エリアでの表情はつとめて冷静だった。本来は人なつっこい、7人きょうだいの三男坊が珍しく言った。

 「今日は僕が何を言っても説…

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