中国のコロナ感染者、初の3万人超え 北京・広東・四川…各地で増加
中国政府は24日、中国本土で23日に新たに確認された市中感染者が3万1444人となったと発表した。1日の感染者数が3万人を超えるのは初めてで、これまで最も多かった今春の水準も上回った。中国は厳格な行動制限を伴う「ゼロコロナ」政策を続けているが、感染拡大に歯止めがかかっていない。
これまでは、上海市がロックダウン(都市封鎖)されていた今年4月13日の2万9317人が過去最高だった。当時は上海の感染者が大部分を占めていた。だが、現在は広東省や重慶市、北京市、四川省など各地で感染者が増えているのが特徴だ。
全国的な感染拡大を受けて、各地では対策が強化されている。北京市では、当局が飲食店の営業停止や出勤の大幅制限などを要請。学校のオンライン授業も広がっている。上海市では24日から、市外から訪れた人を対象に、5日間は商業施設や飲食店に立ち入ることを禁止する措置をとった。(上海=井上亮)
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