あらかじめ建てる仮設住宅のすすめ、隈研吾さんが今だからこだわる訳

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蜷川大介
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 南海トラフ地震がくる前に、山間部に「仮設住宅」を建てておくことを建築家の隈研吾さん(68)が提唱している。11月には隈さんが監修した木造住宅が高知県香美市内で製作・展示された。隈さんに、この「仮設住宅」の考えについて聞いた。

 ――あらかじめ建てておくというアイデアはどうやって生まれたのですか

 この10年間、地震について考えてきました。宮城県南三陸町で復興のマスタープラン作りをしてきたからです。震災発生の2週間後に町へ行った時は、何もなくなっていて本当にショックを受けました。地面を10メートルかさ上げして街を作り直しました。

 2018年の西日本豪雨などでも復興のお手伝いをし、災害はもう人ごとじゃないと強く思っている。起きる前からの備えがすごく重要です。

 各地で目にした仮設住宅の多くは狭くて、内装もなくて、まるで倉庫に住まわせているようなひどい環境でした。仮設暮らしが1年、2年と長引く人も多くて、それなりの温かい生活を営める器をつくることは建築家の責務だと思ったのが一つの理由です。

 さらにそれを、震災の前から…

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