東京・飯田橋にある老舗の名画座「ギンレイホール」が、27日に閉館する。閉館後も、移転して映画興行を続ける意向を明らかにしているが、移転先は交渉中だという。
新作公開が終わった国内外の映画を「2本立て」や「3本立て」で上映する「名画座」は年々、数を減らしてきた。配信で大量の映画を好きな時間に見ることができる時代に、名画座の役割とは。東京都内の各館を訪ねて考えた。
早稲田松竹の悩み
早稲田大に近い名画座「早稲田松竹」は創業71年。当初は新作を上映していたが、47年前に名画座になった。ロードショー公開が終わったミニシアター系の映画や、古い名作を2本立てで上映してきた。
入場料金は一般1300円、学生1100円。何十年も値上げしていない。
訪れた平日の昼間は、シニアの男性客が多く、学生証を提示する人もちらほらいた。
平野大介支配人(48)によると、ゴダールやトリュフォーの名作は、何度かけてもお客さんが入るという。コロナ禍の前は、新入生が大学に慣れる5月ぐらいに「勝手にしやがれ」などの王道の作品をかけると反応がよかった。
しかし、最近は変わった。コ…
- 【視点】
配信で映画を見られる時代の、名画座の役割とは。この問いに、うーん、となりました。 大学時代、カナダに留学していたころ、近所にまさに「名画座」のような映画館があり、しょっちゅう通っていました。値段は2~3ドルだったと記憶しています。文字
- 【視点】
今年の夏、ウォン・カーウァイ監督作品の4K版が各地の劇場で公開されて驚いたのが、混雑する劇場の人の多さです。 たぶん4Kそのもに魅かれたわけではないようが気がしていて(実際、劇場によっては4K上映ではないところもあり)。 それでも、公開