ロシアの軍事同盟、崩壊の瀬戸際 同盟国が「ロシア離れ」の動き加速

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 アルメニアのパシニャン首相が23日、ロシアのプーチン大統領も参加した軍事同盟「集団安全保障条約機構」(CSTO)首脳会議の宣言案などへの署名を拒否した。隣国との紛争でCSTOが支援しない不満があるためだ。加盟国間の軍事衝突などの問題も表面化。ウクライナ侵攻開始から9カ月が過ぎ、ロシア主導の軍事同盟は崩壊の危機に直面している。

 「アルメニアに対するアゼルバイジャンの侵略へのCSTOの対応が、いまも決まらないのは残念だ」

 アルメニアの首都エレバンで開かれた加盟6カ国の首脳会議。冒頭、パシニャン氏はこう不満を訴え、「アゼルバイジャンにとってはアルメニア侵略への青信号と解釈される可能性がある」と強い危機感を示した。円卓の隣に座るプーチン氏を意識した発言なのは間違いない。

 今年はCSTO前身の集団安全保障条約の調印から30年、CSTO設立から20年の節目だが、「残念だが、とても祝う気分ではない。この2年間で、少なくとも3回は侵略を受けたのだ」とまで言った。アルメニアへの攻撃をアゼルバイジャンの「侵略」と認めるよう求めているとみられる。

 これほどの不満の背景に何があるのか。

 アルメニアは隣国アゼルバイ…

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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2022年11月25日8時57分 投稿
    【解説】

    プーチン大統領がアルメニアに冷淡な理由は、ウクライナ侵攻以外にもあります。パシニャン首相のことが好きではないのです。 パシニャン氏は、ジャーナリスト出身です。2008年から10年にわたって大統領や首相としてアルメニアに長期政権を敷いたサル