「世界最小のペンギン」6羽デビュー 「受精卵移動」で孵化

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三沢敦
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 長崎ペンギン水族館(長崎市宿町)で11月、コガタペンギン6羽の一般公開が始まった。東京の葛西臨海水族園で産まれた受精卵を携帯孵卵(ふらん)器に入れて長崎に空輸し、孵化(ふか)させた個体だ。温度や湿度に細心の注意を払いながら行う「受精卵移動」というこの試み。国内の個体数が少ない中、将来的に海外から卵を輸入するためのシミュレーションという。遺伝的多様性を確保しながら飼育動物を繁殖させるため、各地で新たな取り組みが進んでいる。

 葛西臨海水族園からペンギン水族館への「受精卵移動」が行われたのは5月27日。受精卵が入った携帯孵卵器をスタッフがひざの上で抱え、温度や湿度の管理に加え、振動にも気を配りながら飛行機とタクシーで運んだ。到着後、備え付けの孵卵器に移された卵は6月2~7日にかけて次々と孵化。11月15日から一般に公開されるようになり、元気に成長した姿が来場者の目を楽しませている。

 葛西臨海水族園と連携し、ペンギン水族館が「受精卵移動」に取り組んだのは2021年からだ。昨年分の3個を含む計9個はいずれも孵化。06年からコガタペンギンの展示を始めた同館の飼育数は計12羽に増えた。

 背中がやや青いため「ブルーペンギン」とも呼ばれるコガタペンギン。体長は約35センチ、体重約1キロで、世界に18種類いるペンギンの中で最も小さい。国内では昨年末時点で4施設に計42羽しかいないという。

海外から新しい血統を

 「少ない個体で繁殖を繰り返…

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