ミャンマーで拘束の久保田さんが語った3カ月半 絶望を支えた出会い

有料記事ミャンマーはいま

加藤あず佐
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 国軍がクーデターを起こしたミャンマーで拘束され、17日に解放されて帰国した映像作家の久保田徹さん(26)が24日、朝日新聞の取材に応じました。留置所は「地獄のよう」、刑務所では「絶望感が雪崩のようにのしかかった」といいます。3カ月半にわたった拘束の状況や、当時の心境を聞きました。

 ――ミャンマーに入国した経緯と目的について教えてください。

 大学時代に、ミャンマーの少数派イスラム教徒のロヒンギャの人たちのドキュメンタリーを作り、それ以来、多くのミャンマー人の友人がいます。クーデター後もミャンマーに残って慈善活動を続ける友人が背負うものを伝えようと、7月14日に入国しました。

 国軍により抑圧されたミャンマーで、人々は声を上げられません。その中で、告知なしで集まり、短時間で行う「フラッシュデモ」で、命がけで自由を守ろうとしている人たちがいます。その姿を撮りたいと思いました。

 ――7月30日、デモの撮影中に拘束された状況を教えてください。

 デモの情報は匿名のSNSから得ました。横断幕を持って歩くデモで、午後3時から30秒ほど。彼らの後ろからミラーレスカメラで撮影し、終了後は通行人のふりをして逆方向に歩きました。気づくと後ろから車が来ていて、2人の私服の軍人がいました。

 「座れ」と言われ、額から数センチの距離に銃口を向けられました。手を上げると、手錠をかけられ、車に押し込まれました。マスクを上にずらす形で目隠しされ、警察署に連行されました。「しまった」と、頭は真っ白でした。

あざける警察官 「地獄みたいな所に行くぞ」 

 ――警察署ではどんな処遇を受けましたか。

 渡航歴やロヒンギャの映像作…

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