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肺がんのCT所見、2度も情報伝達されず 川崎市立病院で患者死亡

佐藤英法
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 川崎市病院局は24日、市立井田病院(川崎市中原区)でCT検査の所見が2度にわたり院内で共有されず、川崎市高津区の80代の女性患者の肺がんの診断・治療が最初のCT検査から約4年6カ月遅れ医療ミスがあった、と発表した。患者は今年8月に肺がんで死亡した。

 市病院局によると、当時70代だった患者は2017年12月に足の骨折でCT検査を受けた。放射線診断科の医師が肺がんの疑いを記した検査報告書を作成したが、整形外科の主治医(18年に退職)が確認することなく退院した。

 昨年12月にも患者は腰の骨が折れて入院してCT検査を受けた。放射線診断科の同じ医師が再び肺がんを疑う報告書を作成したが、主治医と共有されないまま、患者は退院した。

 今年5月に心不全の疑いで救急搬送された患者について、内科の主治医が過去の報告書で肺がんの疑いを指摘する記載を見つけた。肺がんと確定診断をして抗がん剤治療をし、8月に亡くなった。

 市病院局は24日、川崎市役所で記者会見を開き、「医師間や部門間での(情報)伝達をする仕組みが不十分だった」とした。伊藤大輔病院長は「肺がんの診断が遅れ、適切な治療の機会を逸した可能性がある。心よりご冥福をお祈り申し上げる。ご家族の方にご心労、ご負担をおかけした」と謝罪した。(佐藤英法)

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