打ち切りでも本望? 「ブルーロック」原作者が語るW杯と日本代表

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構成・清水優志
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 サッカー漫画「ブルーロック」の原作者、金城宗幸さん(34)はワールドカップ(W杯)を子どもに戻ったかのように楽しんでいると言います。異色のサッカー漫画の誕生秘話や人気キャラクターのモデルとなった選手についても明かしました。

ブルーロック

日本のW杯優勝を目指し、300人の高校生FWが育成寮「青い監獄(ブルーロック)」に招集される。希代のストライカーを生み出すのが狙いで、求められるのはただ一人、世界一のエゴイスト。主人公の潔世一(いさぎよいち)らが生き残りを懸け、自身のエゴを育てる前代未聞の選抜訓練に挑む物語。

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 歴史的瞬間を見ることができました。ドイツ戦に勝利した日本代表には、いちサッカーファンとして「ありがとう」と言いたいです。

 前半は予想以上に日本が攻め上がれず、正直、森保ジャパン史上一番厳しい試合だと感じていました。ところが、後半は布陣を変えて全く違うチームになった。失点を恐れない「刺し合い」のようなおもしろい試合になりました。

 先に「刺した」のは日本。堂安(律)選手が同点ゴールを決めましたが、プレーに絡んだ三笘(薫)や南野(拓実)、浅野(拓磨)の3選手を含め、全員に「俺が決める」という気迫を感じました。

 「誰かが決めてくれ」という連動ではなく、「俺がなんとかする」という選手が前に集まった結果のような気がして気持ちが良かったですね。

 2点目を決めた浅野選手は、これまで前線で体を張って球を保持する「つぶれ役」だと感じていました。自分が決めると信じ続け、迷いなくゴールを決めた。最高の舞台で努力を結実させた姿は、純粋にかっこいいなと思います。

 日本代表で一番「エゴイスト」だと感じるのは、堂安選手です。

 「俺が俺が」という、日本人らしくないある種のふてぶてしさがあって、体もそう大きくないのに当たり負けしない。もともとのうまさに加え、切り込んで自分でシュートを打つ場面も増えたように感じます。

 以前は本田圭佑選手が好きでした。4年前のロシア大会決勝トーナメント1回戦。ベルギー戦の後半アディショナルタイムでのFKが印象的です。かなりの距離がありましたがパスではなく、直接ゴールを狙った。ギャンブルだとも言えます。惜しくも相手GKに防がれ、その後のCKが逆転負けのきっかけとなってしまいましたが、決まれば歴史を変えるヒーローになっていたはずです。

 サッカー好きとなったきっかけは、20年前の日韓大会です。世界中が熱狂する「イカれたお祭り」だと感じました。その後、サッカーゲームの「ウイニングイレブン」にはまったり、友達とサッカーをしたりして、次第にJリーグや欧州リーグを見るように。ウイイレで、バルセロナをもじり、選手全員の名前を知人からとった架空のチーム「カネシロナ」をつくって遊んでいました。

 Jリーグでは地元のガンバ大阪を応援していますが、欧州ではマンチェスター・シティーやレアル・マドリードなど、お金を持っているビッグクラブが好きです。ゲームのようにタレントを集められて、夢をかなえてくれるのを求めているんでしょうね。

ブルーロック誕生の裏にある二つの漫画、実在するサッカー選手をイメージした登場人物たち、名前の付け方、そして、今の日本代表に加えたいキャラクターは?記事後半で金城さんがたっぷり語っています。

 「ブルーロック」はスポーツ…

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