「口コミに良質な書き込みを」 やらせ営業、憤った有名店の店主

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 「グーグルの口コミに良質な書き込みをしますよ」

 札幌市の有名飲食店にこの秋、そんな電話がかかってきた。インターネット上で見ず知らずの人がする評価で、参考にされがちな「口コミ」。どう付き合っていくべきなのか。

 札幌市の飲食店「スープカリーイエロー」に電話があったのは9月中旬のことだ。

 グーグルには、店の5段階評価とレビューを書き込むことができる。同店は、その平均評価が4段階を超える人気店だ。

やらせ口コミ、変わった傾向とは

 電話主が示した「料金」は、書き込み10件で2万円、100件なら30万円。書き込み件数が多くなる場合は、「時間をかけて、怪しまれないペースでやります」とも付け加えた。

 「お金を払ってまで、そんなことをしてもらう必要はない」

 うんざりした店主の高橋智さんは、その場で申し出を断った。

 似たような電話は、10年ほど前からかかってくるようになった。

 頻度は年に1、2回程度。当初はグルメサイトの「食べログ」の名前を出されることが多かった。

 だが、最近になって増えたの…

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    平尾剛
    (スポーツ教育学者・元ラグビー日本代表)
    2022年11月29日16時31分 投稿
    【視点】

    個人的な話で恐縮だが私は「口コミ」を見て飲食店を選ぶことはしない。食べ飲みが好きな先輩、友人や知人が教えてくれた店に足を運ぶようにしている。書かれている情報が不確かだからというのももちろんあるが、理由はそれだけではない。私にとってご機嫌に過