米中間選挙、起きたのは「赤いさざ波」 政治的分断の解消は見通せず

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アメリカ総局 高野遼
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記者解説 アメリカ総局・高野遼

 米国で8日に投票された中間選挙の結果は、バイデン政権を追い詰める勢いだった共和党が予想されていたほど勝てなかったというものだ。

 選挙後には「赤い波(レッドウェーブ)は起きなかった」という言葉が流行した。赤は共和党のシンボルカラーで、実際に起きたのは「赤いさざ波」程度だった。

 上院では共和党は1議席も積み増せず民主党が多数派を維持した。下院では共和党が過半数を4年ぶりに奪い返したが、小差にとどまった。

 中間選挙は現職大統領への「信任投票」の側面がある。バイデン政権は任期4年の折り返し地点にあり、2年間の実績が評価対象になった。一時は支持率が30%台に落ち込み、40年ぶりの物価高(インフレ)で国民の不満もたまっていた。共和党が勝つための条件は整っていた。なのになぜ伸び悩んだのか、党内では「敗因」探しが始まっている。トランプ前大統領の責任を問う声も高まる。全米が注目する接戦州において、トランプ氏が推薦する候補の大半が敗れたためだ。

 米国の選挙では、民主党が強いカリフォルニアのような「青い州」と、共和党が強いテキサスのような「赤い州」の結果は事前にほぼ予想できる。両党が競り合う接戦州が勝負のカギを握るが、そこでトランプ派の候補が共和党の足を引っ張った。

 注目度の高かった上院の接戦…

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