名画座ギンレイホール、最後の1日 常連客に通い詰めた理由を聞いた

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田渕紫織、島崎周
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 東京・飯田橋にある老舗の名画座「ギンレイホール」が、27日夜に閉館する。今後は別の場所で映画興行を続ける意向を明らかにしているが、移転先については交渉中だ。

 創業48年。新作公開を終えた映画の中から、日米だけでなくヨーロッパやアジアも含めた世界各地の作品を「2本立て」や「3本立て」で上映してきた。

 男性客が多い名画座の中で、際立って女性客が多いのが特徴。各回の上映前は、飯田橋駅の地下に続く階段まで行列ができることも多く、神楽坂の風物詩として知られる。

 最終上映作品は、英国のロードムービー「君を想い、バスに乗る」とジェニファー・ロペス主演の「マリー・ミー」の2本立て。受付に表示された作品名の横には27日、「本日限り」の札が貼られた。

名画座、年々減る

 今回は、入居している築63年のビルが建て替え工事をするため、立ち退くために閉館する。移転先は神楽坂地区を念頭に交渉中だが、再開する場合も1年以上はかかる見込みだという。

 東京都内の名画座は年々、数を減らしており、2012年に「浅草中映劇場」「浅草名画座」「浅草新劇場」、13年に「銀座シネパトス」「三軒茶屋中央劇場」、14年に「新橋文化劇場」「三軒茶屋シネマ」が閉館している。

 最終日の27日も、閉館を惜しむ客が朝から列を作った。

 ギンレイホールに20年以上…

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    曽我豪
    (朝日新聞編集委員=政党政治、教育改革)
    2022年11月29日14時14分 投稿
    【視点】

    少し前に、国立映画アーカイブに「ある夜の殿様」を観に行った。衣笠貞之助監督、長谷川一夫主演の政治風刺コメディだ。開発利権を巡るドタバタも、自由民権を正面から唱えるところも、戦後すぐの空気が感じられて面白い。高峰秀子の可憐なお嬢様ぶりも印象に