閣僚の辞任ドミノが続く岸田政権で、今度は秋葉賢也復興相が剣が峰に立っている。25日の衆院予算委員会では「政治とカネ」問題で新たな疑惑が浮上し、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点も追及された。4人目の辞任につながりかねない、という声が自民党内では広がっている。
旧統一教会と接点か?衆院選で影武者疑惑も
臨時国会の冒頭から、自身の事務所賃料をめぐる政治資金問題を問われてきた秋葉氏。この日の予算委では、新たな疑惑が突きつけられた。
今年8月の就任会見で「一切ない」と強く否定していた教団側との関係をめぐり、25日に公表された政治資金収支報告書で、教団と関係するとみられる団体へ支出していたことが新たに判明した。立憲民主党の後藤祐一氏が報告書を元に「間違いないか」とただすと、秋葉氏は「事実確認をしている」と言葉を詰まらせた。
後藤氏はさらに昨秋の衆院選前、宮城県多賀城市での教団関連のイベントに出席してあいさつしたとする週刊誌報道について改めて追及。秋葉氏は「認識している限りなかったと思っている」と否定したが、1年前にもかかわらず「参加した記憶も記録もない」とあいまいな答弁に終始した。
衆院選をめぐっては、新たに公職選挙法違反の疑惑も浮上した。
予算委に先立ち、秋葉氏は衆…
- 【視点】
選挙活動で秘書への報酬は適正? 街頭に影武者が立っていた? 旧統一教会の関連団体への支出を隠した?…… 25日の衆院予算委員会で、秋葉復興相に様々な疑問がぶつけられました。秋葉氏が事実関係を説明したものもあれば、できなかったものもあり