教室を出たら壁は崩れ落ちた 子どもたちの心のケア必須 ジャワ地震
バンコク=翁長忠雄
インドネシア西ジャワ州チアンジュール県で起きた地震では多くの子どもたちが犠牲になった。国家災害対策庁によれば、15歳以下の死者は少なくとも100人。被災した子どもたちはトラウマを抱えており、NGOが心のケアに乗り出した。災害対策庁は25日、全体の死者が310人、行方不明者は24人と発表した。
発生は21日午後1時20分ごろ(日本時間午後3時20分ごろ)。下校する時間の学校が多かった一方で、子どもたちが勉強をしていた学校もあった。
NGO「セーブ・ザ・チルドレン・インドネシア」によると、ある女性教諭は算数を教えていた。そこに地震が起き、子どもたちは悲鳴を上げながら教室から出た。全員逃げたと思って教諭が振り返ると、体調の悪い男の子が、まだ歩いていた。その子が教室を出て数メートル歩いたところで教室の壁が崩れ落ちた。
子どもたちは「先生、教科書…