岸田文雄首相は25日夕、同日の衆院予算委員会で政治資金問題や世界平和統一家庭連合（旧統一教会）との関わりなどを問われた秋葉賢也復興相について、「大臣は丁寧に答弁していたと思うが、まださまざまな疑問が残るとしたら、説明責任は引き続き果たしてもらわないといけない」と述べた。報道陣の取材に答えた。

　秋葉氏をめぐっては、この日公開された政治資金収支報告書（2021年分）で、旧統一教会に関係すると見られる団体に21年7月、会費として2万4千円を支払っていたことが明らかになった。

　秋葉氏は8月の大臣就任時、教団との関係について「一切ない」と説明した。自民党は8月以降、旧統一教会や関係団体と、党所属の国会議員との関係を点検。党が9月に2回にわたり公表した結果には「旧統一教会及び関連団体に対する会費類の支出」などの項目もあったが、該当者に秋葉氏の名前はなかった。

　この点について、首相は「（秋葉氏は）内容を確認するという答弁だった。本人が確認してからでないと、私は答えうる材料を持っていない」と話した。（藤崎麻里）