「バカ」「小学生以下」激しく叱責 消防司令らパワハラで懲戒処分
中川壮
部下や後輩にパワーハラスメントをしたとして、愛媛県今治市は25日、市消防本部の50代消防司令を停職1カ月、40代消防司令補を減給6カ月のそれぞれ懲戒処分とし、発表した。被害者5人のうち1人は、消防司令のパワハラが原因で1カ月欠勤したという。
市によると2人のパワハラは2019~22年度にあった。消防司令の行為は、具体的な指示をせず書類を40~50回差し戻した▽指導時に「バカ」「小学生以下」などと激しく叱責(しっせき)したなど4件。消防司令補は、特定の部下と直接話さなかったり無視したりした▽仮眠時間帯に緊急でない指導をしたり筋肉トレーニングを強要したりしたなど4件。
消防司令は3件、消防司令補は全4件について、パワハラを否定するか「覚えていない」と話しているという。市は他の消防職員のパワハラについても被害の訴えがあり「調査中」としている。(中川壮)
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