華麗な遊撃手の守備を、ファンから「たまらん」とたたえられる埼玉西武ライオンズの源田壮亮内野手(29)が、ファンに向けてたまらん報告だ。
26日までに、来季から推定年俸3億円プラス出来高払いの5年契約を結んだ。
「生涯ライオンズ。最後までライオンズで野球をやりたいと思っているので、いいときも悪いときも応援していただけるとうれしいです。長いお付き合いをよろしくお願いします」
会見でファンへ向けた言葉を求められると、柔らかい笑みを浮かべて言った。
入団2年目の2018年以来、5年連続のゴールデングラブ賞を獲得した名手は来季、国内FA権を取得する見込みだ。
守備の要の流出を防ごうと、球団はそれに先んじて大型契約を提示した。
源田も「今の僕があるのは、ライオンズで野球をやってこられたから。ライオンズで最後までやりたいです」と誠意にこたえた。
岸孝之(16年)、野上亮磨(17年)、炭谷銀仁朗、浅村栄斗(18年)、秋山翔吾(19年)……。西武は毎年のように主力選手がFAで流出していった。
今オフも捕手の森友哉のオリックス移籍が決まったばかりだった。
選手にとっては尊重されるべき権利だが、そのたびにファンが心を痛めてきたのも事実だろう。
西武に育ててもらったという思い、ファンのありがたみともう一つ。背番号6にとって、残留を決める大きな理由になったのは、「相棒」の存在だった。
二塁手の外崎修汰(29)。こちらも今季、2年ぶりのゴールデングラブ賞を獲得した。
源田より1年早くFA権を獲得し、10月22日に4年契約で残留を発表したばかりだ。
外崎と組む二遊間について質問すると、源田の表情はいっそう和らいだ。
「ぼくの中では、トノの存在…