サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会は25日、1次リーグB組の第2戦があり、イラン代表の選手たちはウェールズ戦の試合前、国歌を歌った。国歌斉唱を拒絶した21日のイングランド戦とは一変した姿に、イランでは落胆する声も出ている。
イランは後半の追加時間に立て続けにゴールを決め、ウェールズを2―0で下した。今大会で初勝利となり、1勝1敗とした。
ただ、イランでは22歳の女性が髪を隠す布「ヒジャブ(ヘジャブ)」の着用をめぐって逮捕された後に急死した事件を受け、2カ月以上、反政府デモが続く。治安部隊による弾圧で死傷者が膨らむ中、W杯にも影響を及ぼしてきた。
こうした中、イラン代表の選…
- 【視点】
イギリスのメディアによると、会場でブーイングを行ったのはイランから駆け付けたファンだけではなく、ウェールズのファンもいたという。これに強い違和感を覚える。 同時に、板挟み状態のイラン代表メンバーに強い同情をも感じる。誰のために戦っている