その左足が、世界中のニュースを駆け巡った。
1日(日本時間2日)のワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグのスペイン戦。
後半6分。決勝ゴールに結びついた、ゴールライン際ぎりぎりのあのクロスだ。
「もう1ミリ、(ラインにボールが)かかっていればいいなと。(得点が)入ったあとはちょっと足が長くてよかったなと思いました」
スペインを苦しめたのは、この美技だけではない。
第1戦ドイツ戦から再三繰り出している25歳の代名詞。
ドリブル。
世界と対峙するために、磨いてきた。
ピンと背中を張る。
三笘のドリブルに隠された「秘密」とは?
必ず、ボールは右足の小指の前に置く。
「1対1には自信がある」
勝負をかける合図。
背筋を伸ばし、左サイドでパ…