「非常識」でもW杯に行きたい 話題のNTT社員が1%にかけた思い

有料記事

加藤秀彬
[PR]

 サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本がドイツに劇的な勝利を収めた直後のことだった。

 現地観戦していたNTT東日本社員の坂本一平さん(28)は、スマートフォンを見て体が震えた。

 W杯のツイッター公式アカウントに、大きく自分の顔が写っている。

 投稿は瞬く間に拡散され、「いいね」は14万件を超えた(11月26日現在)。自分のLINEには、50件以上の連絡がきた。

 注目を浴びたのは、こんな言葉を書いた紙を持ってスタジアムで応援していたからだ。

 「Dear My BOSS Thank you For MY 2WEEK OFF!」

 W杯観戦のため、2週間の長期休暇を認めてくれた上司への感謝のメッセージだ。

W杯で休みたい、上司に恐る恐る相談

 現地観戦は幼少期からの夢だった。

 小学2年の時に見た日韓大会で、W杯のとりこになった。当時、背番号18を着けていた小野伸二(現・J1札幌)のファン。自家用車のナンバープレートも「18」にするほどのサッカー好きだ。

 4年前のロシア大会も、大きなきっかけになった。

 日本が1次リーグ初戦でコロンビアに勝利した試合をテレビで観戦した。

 「なんで自分は現地に行かなかったんだろう」

 後悔し、次は絶対に行くと心に決めた。

 今年2月、日本の1次リーグ3試合のチケット購入を申し込み、全て当選した。

 期間は11月下旬~12月上旬の2週間。有給休暇を使った長期の休みが必要だ。

 夏休み期間でも年末年始でもない。世の中は動いている。そんな時期に、そんな休みが取れるのだろうか。

 「非常識かな」と最初は思った。

 予定されていた面談で、恐る…

この記事は有料記事です。残り1011文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【期間中何度でも15%OFF】朝日新聞モールクーポンプレゼント