開催中のサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会。高円宮妃久子さまが27日から、日本サッカー協会の名誉総裁として同大会を視察する。W杯の現地観戦は今大会で7度目。カタール訪問前に朝日新聞の取材に応じた久子さまは「勝ちたいという強い気持ちで、監督とチームメートを信じ、いい試合を展開して欲しい」とエールを送る。
日本は今大会の1次リーグで、W杯優勝経験のあるドイツやスペインと同じE組だ。久子さまは「日本のサッカーが世界にどこまで通用するかを見る、とてもいいチャンス」と激励する。初戦のドイツ戦は2――1で歴史的勝利を収めた。
カタール滞在中は、日本代表のキャンプ地を訪れ、練習を見学するほか、27日のコスタリカ戦と12月1日(日本時間2日)のスペイン戦を観戦する。
久子さまはこれまで、サムライブルーの青やサッカーボールなどを描いたつけ爪をつけて、日本代表に応援の気持ちを伝えてきた。今大会はさらに、知人が手がけたサッカーのゴールネットなどをデザインした蒔絵(まきえ)のブローチとイヤリングも持参する。
日本サッカー協会の名誉総裁として活動していた故・高円宮さまとともに、サッカーを通じた国際親善に努めてきた。久子さまは、「(高円)宮様は相手チームの意見や文化を尊重しながらのフェアプレー、サポーター同士の文化交流を大事にしていらした」と振り返る。
高円宮さまは子どもの頃から…