トルコ・クルド武装勢力、高まる緊張 シリア北部に部隊投入の可能性

有料記事

イスタンブール=高野裕介
[PR]

 内戦が続く中東シリアで隣国のトルコが空爆などの軍事作戦を強め、緊張が高まっている。今月13日に起きたトルコ・イスタンブールでの爆発事件への報復として、シリアにいるクルド人武装勢力を掃討するためだ。米国やロシアは自制を求めるが、エルドアン大統領は地上部隊の投入に繰り返し言及しており、戦闘の激化が懸念されている。

 「我々はできるだけ早く、戦車や兵士も使って(クルド人武装勢力を)根絶やしにする」。エルドアン氏は22日、地上作戦の可能性を強く示唆した。

 発端は今月13日、最大都市イスタンブールの繁華街であったテロ事件だ。多くの人たちでにぎわう白昼の通りで爆発が起き、市民6人が死亡、約80人が負傷した。トルコ側は、自国で分離独立を目指す少数民族クルド人らの非合法武装組織「クルディスタン労働者党」(PKK)や、それと一体と見なすシリアの武装勢力「人民防衛隊」(YPG)によるテロ事件だと断定。実行犯とされる女ら約50人を拘束したが、PKKなどは関与を否定している。

 19日には、シリアとイラクの北部でこれらの勢力に対する空爆を開始。「自衛権の行使」だと強調するトルコは、アカル国防相がこれまでに471カ所を攻撃したと主張し、「326人のテロリストを無力化した」と述べた。在英の反体制派NGO「シリア人権監視団」によると、24日までにクルド人武装勢力の戦闘員やシリア・アサド政権の兵士、市民ら60人以上が死亡した。

 これに対し、国境沿いのトル…

この記事は有料記事です。残り733文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【期間中何度でも15%OFF】朝日新聞モールクーポンプレゼント