コスタリカ戦、道頓堀でもニッポンコール 「足の神様」では必勝祈願
ドイツ戦に続く勝利を――。サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会。コスタリカと戦う日本代表を応援しようと27日夜、国内各地でサポーターたちが集った。
大阪・ミナミの道頓堀付近は、キックオフの1時間前の午後6時ごろから、青いユニホーム姿の人たちが徐々に行き交い始めた。近くの「ダーツ&スポーツ ダイジェスト」には開店の午後4時半から客が来店し始め、初戦のドイツ戦の映像を流して盛り上がったという。
午後7時。店に詰めかけた約400人が一斉に「ニッポン」コールで応援を始めた。お酒の瓶を片手に、スクリーンやテレビの画面を見つめた。日本代表が相手ゴールに迫ると、「おおお」と歓声が。「シュート狙え」と声が飛び交った。相手の攻めを防ぐと拍手がわき起こった。
兵庫県西宮市の会社員、吉田ダニエル拓未さん(25)は「期待するのは勝つこと、それだけです」。中学時代に日本代表の堂安律選手と対戦したことがあるといい、ドイツ戦のゴールに「泣けました。声がかれるくらい応援した」と振り返った。「日本はこれまでベスト16止まり。難しいと思うけど、優勝を狙って欲しい」と応援していた。
後半36分、先制点を決められると、「あああ!」と声がもれたが、すぐに「ニッポン」コール。終了間際に相手ゴールに迫った場面では、多くの人が前のめりになって画面に釘付けになっていた。兵庫県姫路市の会社員、永見秀さん(28)は、「日本に油断があった」と悔しそうに話した。
ドイツ戦は自宅で観戦したという和歌山市の会社員、小村隆敏さん(55)は、「次は一緒に盛り上がりたい」と、会社のサッカー好きの仲間4人でスポーツバーへ。「相手の堅い守りに付き合わされた」と振り返った。「まだ予選突破の可能性が消えたわけじゃない。諦める段階じゃない」と次のスペイン戦に向けてエールを送った。
「足の神様」として知られる大阪府豊中市の服部天神宮ではこの日朝、日本代表の必勝祈願祭があった。加藤芳哉宮司が「コスタリカの力量に臆することなく、ためらうことなく、日頃鍛えたる技と心の極みを尽くしてほしい」と祝詞(のりと)を読み上げた。
自営業山名貴志さん(53)…