(27日、W杯1次リーグE組 日本0-1コスタリカ)
勝っているときは先発をいじるな――。
サッカーに限らず、スポーツの世界では使い古された、定石の一つだ。
だが、森保監督には当てはまらない。
4日前のドイツ戦から先発を5人入れ替えた。フィールドプレーヤーの半分にあたる。大胆な采配といっていいだろう。
「ベストメンバーを選ぶ。先発を決めるのは常に難しい。いい選手が26人いるわけですから」
コスタリカ戦の前日会見でこう答えている。
体調や抱えるけが、周囲との組み合わせ、相手の特徴。さらに、あらゆる試合展開を想定してベンチに誰を置いておくか。
結果は望んだものではなかったが、手を尽くしたからこそ、森保監督は「ターンオーバー(選手の入れ替え)に後悔はない」と言い切った。
信念に近いものがある。
4年前のロシア大会でコーチ…