「まさに死の組と呼ぶにふさわしい」欧州メディア、日本の黒星に言及
「これがサッカーだ」。欧州メディアは、一筋縄ではいかないワールドカップ(W杯)の怖さを、コスタリカに敗れた日本の試合について強調した。当初はドイツ戦での歴史的な勝利を受けて、日本の連勝が有力視されていた。
「ドイツに勝って、コスタリカに負ける。サッカーは底知れない」。同じE組で3戦目に日本と対戦するスペインでは、主要紙エルパイスが日本の敗戦をこう速報した。スポーツ紙マルカはコスタリカが放った唯一の枠内シュートで日本が敗れたことについて、「日本は試合を支配していたが、(プレーの)質を欠いてゴールにつなげられなかった」と分析した。
英BBCの特設サイトでは、ドイツ戦で日本の勝利を的中させたサッカー評論家のクリス・サットン氏が、コスタリカ戦でも2―0での日本の勝利を予想していた。
この日、サットン氏による投稿はなかったが、別の解説者らが「まさに『死の組』と呼ぶにふさわしい展開」と指摘した。サイトへの別の投稿では「ドイツはスペインに負けても、コスタリカに勝てばいいだけになるかもしれない」として、日本が決勝トーナメント進出に不利な立場になったとするコメントもあった。
フランスのスポーツ紙レキップは「ドイツ戦の勝者、日本が試合終盤にコスタリカに驚かされた」と速報。「森保監督の選手たちは、よく組織されたコスタリカの守備を危険に陥れることができなかった」と論評した。(パリ=宋光祐)
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