80歳大統領が6選、半世紀君臨へ 赤道ギニア 世界最長の現役首脳
ヨハネスブルク=遠藤雄司
アフリカ中部、赤道ギニアのヌゲマ大統領(80)が6選目を決めたと26日、同国の選挙管理委員会が発表した。AFP通信が伝えた。ヌゲマ氏は43年にわたって同国の最高権力者を務めており、同通信によると、君主をのぞいて世界最長の現役首脳という。同氏はさらに7年間、大統領を務めることになる。
報道によると、大統領選の投票が行われたのは20日。投票率は98%に上り、ヌゲマ氏は得票率94・9%の圧勝だったという。同時に行われた議会選挙では、同氏が率いる与党連合が上院と国民議会の全議席を獲得したという。
赤道ギニアは1968年にスペインから独立。ヌゲマ氏は79年にクーデターで権力を掌握した。同国は90年代から進めてきた油田開発による石油収入が豊富だが、独裁的なヌゲマ氏の一族が私物化していると指摘されている。(ヨハネスブルク=遠藤雄司)
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