鹿児島県西之表市長にリコール手続き 馬毛島基地整備反対の市民
鹿児島県西之表市の馬毛島に自衛隊基地を整備し、米空母艦載機の訓練を移転する計画をめぐり、反対派市民の一部が28日、八板俊輔市長のリコール(解職請求)に向け、署名活動に必要な書類を市選挙管理委員会に提出した。
八板市長は2021年の市長選で計画に「同意できない」と訴えて再選されたが、今年に入って反対姿勢を封印し、防衛省の求めに応じて島の市有地を売却する議案を提案するなど、事実上の計画容認と受け取れる姿勢を示している。
19、20日に市が開いた住民説明会でも市長のこうした姿勢は変わらず、反対派市民の一部からなる「市長に辞任を求める西之表市民の会」は、公約に反するとしてリコールの手続きを始めることを決めた。三宅公人代表は「2日間、市長の発言を聞き、公約の立場に戻ることも、自ら辞める見込みもないことがはっきりわかった」と語る。
八板市長は取材に対し、リコールの動きについて「ご指摘は当たらない。公約は常に意識しながら現実の動きに対応している」と話している。
市長のリコールについては反…