物価高騰で「家計とても厳しい」74%、困窮子育て世帯アンケート

有料記事

山内深紗子
[PR]

 物価高騰を受け、困窮する子育て世帯に支援団体が緊急アンケートをしたところ、「家計がとても厳しくなった」と答えた人の割合が74%にのぼった。「やや厳しくなった」と回答した26%を合わせると、全世帯で家計の厳しさが増していることがわかった。

 調査をしたのは、認定NPO法人「キッズドア」(東京都中央区)。今月11~16日、年末年始を控え、団体が支援する困窮子育て家庭の保護者約2800人を対象にウェブ上でアンケートし、このうち1846人から回答があった。

 物価上昇を実感する項目を尋ねる質問(複数回答)では、食費が99%で最多。光熱費85%、日用品81%と、生活必需品全般にわたっていた。

 家計維持のため、「食費を減らしている」と回答したのは84%、被服費が74%、「日用品を減らしている」が62%だった。

 子どもの食事状況を尋ねる質問(複数回答)では、「外食を減らした」が67%、「おやつを減らした」が65%、「肉・魚を減らした」63%といずれも6割を超えた。

「親の食事を減らしたり、抜いた」

ここから続き

 子どもの食事を確保するため…

この記事は有料記事です。残り544文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    清川卓史
    (朝日新聞編集委員=社会保障、貧困など)
    2022年11月28日18時25分 投稿
    【視点】

     「住民税非課税」ではないけれども、教育・子育て費用の負担が重く、家計は非常に厳しい。生活保護を利用する要件は満たさないけれども困窮している。「キッズドア」が公表した緊急アンケートをみて、そうした子育て世帯が多いのだと改めて感じました。