サッカーワールドカップ(W杯)での森保ジャパンの勝敗に、日本中が一喜一憂している。その中で一人、“W杯後”を見据えて大会を見つめなければいけない立場なのが、日本サッカー協会の強化責任者、技術委員長だ。今は、元北京五輪代表監督の反町康治氏が務める。
大会後に契約が切れる森保一監督に続投オファーを出すのか、はたまた新たな指揮官を選定するのか。
「大会期間中は、いろんなことを想定して動かないといけない。大変だよ」
そう話すのは、2010年南アフリカ大会、14年ブラジル大会で技術委員長を務めた原博実さん(現大宮フットボール本部長)だ。
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――技術委員長の仕事とは。
W杯に向かうまでが勝負。キャンプ地の選定や、調整試合の交渉、Jリーグの日程をどう調整してもらうのか。オレは今年3月までJリーグにいた(副会長)から、反町とはその話し合いはしたよ。
オレは「欧州は大会1週間前までリーグ戦をやるし、Jリーグも1週間前まででいいんじゃないか」と言ったが、反町は「2週間前には終わらせてほしい」と。それでそうなった。
――大会中の動き方は。
基本的には代表チームと一緒…