原発事故が起きたら、迅速に避難できますか? 訓練で見えた課題は…

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野田佑介 大久保直樹
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 中国電力島根原発2号機(松江市)で重大事故が起きたとの想定で、避難先への住民移動を伴う防災訓練が今月、島根、鳥取両県などで行われた。実際の事故に備えた避難の課題は見えてきたのか。(野田佑介 大久保直樹)

インロックしたパトカーが避難の障害に

 鳥取県は28日、米子、境港両市や県警、陸上自衛隊などと、訓練の課題を検証する会議を開いた。

 今回の訓練では、住民の避難バスを先導するパトカーが動けなくなってバスの進路をふさぐトラブルがあった。市外に避難する境港市民の集結所となった旧小学校敷地内で、境港署員がパトカー車内に鍵を残したまま降車し、ドアが自動でロックされた。現場は道幅が狭く、住民らを乗せたバスは敷地外に出られず、出発が約1時間遅れたという。

 会議で、鳥取県警警備2課の永島剛課長は「私どもの不注意で訓練が遅延し、ご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます」と陳謝。再発防止に向けた指導を徹底する考えを示した。

 また当日、避難ルートの山陰道が交通事故で一時通行止めとなり、住民らは国道へうかいした。会議では、故障車両などへの対応や交通情報の共有の方法などを確認し、整理する必要があるとした。

 このほか、緊急時モニタリング訓練で車両の部品や個人線量計に不備があったことや、要支援者の避難で福祉車両の取り扱いに戸惑ったことなどが課題として上がり、今後の訓練に生かすことを確認した。

 県は今後、訓練で得た改善点や教訓をまとめ、地域防災計画や広域住民避難計画を修正する。県原子力安全対策課の木本達也課長は「ハプニングを前向きにとらえ、訓練と検証を繰り返して避難計画の実効性を高めたい」と話す。

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