(27日、W杯1次リーグE組 スペイン1-1ドイツ)
この5年間で見た試合でベストゲームではないか。スペイン―ドイツを見て、そんな感想を抱きました。
90分間強度が落ちず、各選手の技術が遺憾なく発揮され、前半と後半では全く違う展開になりました。
スペインは今大会見た中で最も完成度が高いチームだと思います。
選手の戦術理解度が高く、どの相手にも自分たちはこういうサッカーをするんだという形がはっきりしています。
なかでも際立っていたのが中盤のブスケツ、ガビ、ペドリの3人です。相手の嫌なところでボールを受けて、嫌なプレーをする。
パスだけではなく、ドリブルで相手をはがす。相手がプレスをかけてきたら、ワンタッチで逃げる。メリハリを持ったプレーがすばらしかったです。
同じバルセロナでプレーしている3人なので、互いに何を考えているか理解できています。さらに全員がピッチを俯瞰(ふかん)してプレーできる。どこにスペースがあるのかを見極め、相手をサイドに広げたり、中に絞らせたり、意図があったボールの動かし方と、時間の使い方ができます。相手にとっては相当ストレスがたまるのではないでしょうか。
その中でドイツの戦い方は、次戦でスペインと対戦する日本にとっても参考になるものでした。
前半はボールを保持されるこ…