いい肉の日、ふるさと納税返礼品に牛肉1頭分 寄付額は1100万円
吉住琢二
三重県名張市は、三重ブランド「伊賀牛」1頭分の肉約260キロをふるさと納税の返礼品に加えた。必要な寄付額は1100万円で、語呂合わせで「いい肉の日」の11月29日から返礼品として選べる。
特産品の生産、販売業者などでつくる市物産振興会が、松阪牛などに比べると知名度は劣るものの、赤身のうまさなどが特徴の伊賀牛の良さをPRしようと、返礼品出品を申し出た。
返礼品となる伊賀牛は、名張市内の肉牛牧場で伊賀米や酒かすなど地元産の高級飼料を与えて育てられたという。シャトーブリアンや上ミスジ、タンなど20以上の部位を200グラム~2キロサイズに加工して送る。牛骨やモツはない。
1頭分を一度にまとめて受け取れるほか、1年以内に12回以下の分割で受け取ることも可能。分割の場合は複数の牛からとった肉が送られる。
28日に市役所前広場で、供給する牧場で育った伊賀牛のお披露目があった。北川裕之市長が「多くの人に伊賀牛のおいしさを知ってもらい、名張を応援していただきたい」とPRした。市の昨年度のふるさと納税額は約2億2千万円で、今年度は3億円を超える見込みという。(吉住琢二)
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