新型コロナ「5類」へ見直し視野 厚労相が検討表明、インフル同等に
加藤勝信厚生労働相は29日、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけについて、見直しに向けた検討を始めると表明した。現在は「2類」以上の強い感染防止策がとれるが、季節性インフルエンザと同じ「5類」に変更することも視野に入れる。
加藤氏はこの日の閣議後会見で、「専門家の意見を聞きながら最新のエビデンスに基づき、総合的に早期に議論を進めていきたい」と述べた。
加藤氏が検討を始める根拠としたのが、国会で感染症法改正案が成立する見通しが立ったことだ。衆院を通過する際に改正案の付則が修正され、新型コロナの感染症法上の位置づけについて早期に検討するよう政府に求める文言が入っていた。
また、加藤氏は27日に民放テレビ番組に出演した際、類型見直しについて「(ウイルスの)重篤性、感染力、変異などを考えながら判断する」などと述べ、前向きな姿勢を示していた。
新型コロナは現在、感染症法上の「新型インフルエンザ等感染症」に位置づけられ、結核などと同じ「2類」以上の強い感染防止策がとれる。一方、インフルエンザと同じ「5類」になれば、感染者に対する外出自粛要請や就業制限はなくなる。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
- 【視点】
5類への見直し問題についての最大の争点は、国民生活から見れば治療費でしょう。外出制限などの感染防止策について言えば、形式上2類でも防止策を発動しなければ5類と同じ扱いです。ここは国・自治体の判断次第で現状のままでも5類相当になります。しかし

新型コロナウイルス最新情報
最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]